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2023年7月20日 (木)

浸水の爪痕

 今朝、徒歩出勤した。車からはわからない浸水の爪痕がありありと見られた。

大通りはいいのだが、細い横道に入ると、泥がアスファルトに被ったままになっているところも多い。

冠水でニュース映像にも多く使われた明田地下道、歩行者用通路は清掃に手が回っていないようで、かなりの泥を被っていた。電気も止まっているため薄暗く、泥の様子がよくわからないため、歩くのが少し怖かった。

同級生のクリニックも浸水したようで、当分休診の張り紙がしてあった。出入り口の外には、待合室で使っていたと思われる棚や、立派な椅子等が置かれており、痛々しい。

水深の痕跡をキョロキョロと探しながら歩いたのだが、案外見つからない。後片付けをしていた通り沿いのお店の人に声をかけて聞いてみた。下の方が汚れたカーテンを指さし、「ここまで水が上がったの。全滅。」とのお返事。驚いた。自分が痕跡を探していた高さよりはるかに高い位置だった。その店のフロアの高さは道よりかなり高いが、更にそこよりも腰下の高さくらいまで浸水したようだ。これでは商品の大半が駄目になったろう。

別の店では、大きなガラスの下の方にヒビが入っていた。おそらく水圧によるものだろう。横からの水圧を意識することはあまりないだろうが、水没しかけた車のドアが簡単に開かない映像はよく見るところだ。仮に、ドアの幅(前後の長さ)が50cmで、ドアの下端から10cmまで水に浸かったら、ドアの重さを別にして、単純計算で5025kgの物を持ち上げるのと同じ力が必要になる。店のガラスが道路側だけ水深50cmの水に浸かったら、幅1m当りに500250kgの力がかかっている。よくヒビで済んだなぁと思うくらいである。(内側も同じ水位だったら、打ち消し合うので水圧はかからないが、内側の水位が上がるまで時間差があったろう。)

_20230720_092110

 

ニュースにもなった旭川沿いの歩道の崩落、川側から見れば護岸擁壁の崩落だ。おそらく洗掘が起こったのだろう。やはり、荒れた川に近づいてはならない。

かくいう自分も、住居近くの川を何度か見に行った。もちろん、川縁からは十分な距離を取ったが、悪い見本ではあった。

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