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2018年8月 7日 (火)

「異常気象」徹底究明、ちょっと待った(その1)

8月5日放送の、
そこまで言って委員会NP
 今そこにある「異常気象」徹底究明スペシャル!
を見た。

仕事柄、関心の高い内容であり、
いつもよりしっかり見たが、
「ちょっと待ったぁ!」という内容が
少なからずあったので、
それらについて思ったことを書いておきたい。


最初は辛坊治郎氏の発言から

進行役からの話題提供として、わかって言っているのだとは思うが、

『淀川が氾濫したら5m水没します』って、
よくビラが回ってくるんだけど、
淀川(は)氾濫しねぇべ、って思うよね普通

「どうしても逃げないと死ぬぞって、ちゃんと言ってくれよ


こういった考え方や意識が防災の妨げというか、
被害拡大の最も大きな理由の一つだと思う。
そこを掘り下げないで次の話題に行っちゃっては、
この発言はかえってマイナスにならないか。
まあ、この回のテーマ(異常気象)とは少しずれるので、
議論に踏み込めなかったのかも知れないが、
だとすれば言わない方がよかったのではなかろうか。
この発言を「そうだそうだ」と思う視聴者が増えると、
将来の被災者を増やすことになりかねない


ここは(この川は、この堤防は、我が家は)大丈夫、
といった意識が避難を躊躇させ、
あるいは不必要という判断につながり、
結果逃げ遅れることになる。

誰かからの「逃げろ」という指示を待つような、
命を他人に任せるような意識の人は、
真っ先に命を失うと思うので、
そういった住民の意識改革こそ真っ先にすべきだろう。


仮に、いつ何ミリの雨が降るかを1㎡毎の区域で100%当てるような
完璧な予報ができたとしても、
堤防のどこが、いつ、どの程度の規模で決壊するかという予想は
絶対に不可能
だし、
避難指示、避難勧告、特別警報等を、
どんな気象・地震・津波・災害等の状況下でも、
地域にいる人全員に確実に伝える方法などあり得ない



防災では、確実な情報を待つのはいいことではない
混乱した状況では、情報も混乱し、遅れるものだ。
本当に自分の命や財産を守りたければ、
もしもこうだったら、もしもああなったら、
と考え、“念のため”の行動を早めに取るべきだろう。

避難指示が遅いとか、ダムの放流の仕方がおかしいとか、
行政を責めるのは簡単だ。
当然、間違った行政は改めなければならないし、
非効率な行政は見直さなければならないが、
どんなに行政を改革しても、
市民の意識改革なしには高い防災効果は得られないだろう。
これらは防災の両輪だと思う。


いずれこういったことも番組のテーマにして欲しい。

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