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2018年6月の記事

2018年6月12日 (火)

梅雨のはなし

「東北北部も梅雨入りしたとみられる」との発表があった。

ところで梅雨とは何だろうか。

梅雨とは、うきうきしない“雨季”である。
日本は梅雨どき以外も結構な雨が降るので、
雨季と言われてもピンとこないが、
平年値でグラフを作ってみると
明らかに前後の時期より雨は多いし、
日照時間は少ない
しかし、毎日雨が降るわけではない。
他の時期より“比較的”に多いだけだ。

北海道では梅雨の入り、明けが発表されない。
蝦夷梅雨という言葉があるように、
北海道にも梅雨っぽい天候がないわけではないが、
梅雨どきと、その前後の時期との雨量の差が
他の地域ほど顕著ではない
からだ。


梅雨入り、梅雨明けは、
一つの日だけが発表されているが、
気象庁のWEBページには
<梅雨は季節現象であり、その入り明けは、
 平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
 ここに掲載した期日は移り変わりの期間の概ね中日
 示しています。>
とあり、明確な境目の日ではない。

「梅雨入りしたのに、雨降らないね」
といった話をよく聞く。
(今年ではなく、例年のこと。)
天気は変化するものだ。
風も気温も一定ではなく、
天気も晴れたり曇ったり雨だったり。
それは梅雨どきといえども同じこと。
梅雨どきでも晴れる日はあるし、
晴れが数日続くことだってある。
気象は、変化が当たり前なので、
梅雨入りしたからといって
雨が降らない日があっても何もおかしくない。


ところで、事典などを見ると、
梅雨前線小笠原気団とオホーツク海気団の間にできる」
といった説明が殆どだ。
間違いではないが片手落ちだと私は思う。
オホーツク海気団は、
流石に西日本以西には勢力が及ばないので、
西日本以西の梅雨前線の説明としては不十分だろう。
小笠原気団と長江気団の間」を補うべきだと考える。

このため、梅雨前線は、
東日本・北日本と、西日本以西では性質が違う。
東日本・北日本では、
前線の南北とも湿っているが気温差が大きい

西日本以西では、
前線の南北の気温差は小さいが、
水蒸気量が大きく異なる


実はこのことを天気図から読み取る問題が、
気象予報士試験(実技)に何度か出題されている。

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