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2018年2月の記事

2018年2月28日 (水)

春一番のはなし

今年の春一番は、
8地方のうち、3地方では
バレンタインデーに既に吹いているが、
明日にも残りの地方で吹くかも知れない。


ところで、春一番とは、
初雪、初冠雪などと同様に
気象庁が観測・発表している季節現象のひとつで、
東北、北海道、沖縄を除いた
8つの地方で観測
している。


気象庁の「はれるんライブラリー」によると、

季節が冬から春へと変わる時期に、
初めて吹く暖かい南よりの強い風の
ことを言います。
具体的には、
2月4日ごろの立春から
3月21日ごろの春分までの間に、
日本海で低気圧が発達し、
初めて南よりの毎秒8メートル以上の風が吹き、
気温が上がる現象のことです。
この強い南風は、
竜巻などの突風を伴うこともあり、
注意が必要です。

とある。
実は、春一番の基準は
期間が立春から春分、
風向が東南東から西南西であること以外は
地方によって異なり
こんにちは気象庁です!(H16年2月号)」では
次のように示されている。
(中枢官署はそらんべが加筆)

地方名(中枢官署)
 風速
 気温
 気圧配置
の順に

九州南部(鹿児島地方気象台)
 8m/s
 -
 九州南部が暖域に入る

九州北部(福岡管区気象台)
 7m/s
 前日より昇温
 日本海に低気圧

四国(高松地方気象台)
 強い
 前日より昇温
 日本海で低気圧が発達

中国(広島地方気象台)
 10m/s
 前日より3℃以上昇温、気温10℃以上
 日本海で低気圧が発達

近畿(大阪管区気象台)
 8m/s
 前日より昇温、気温が平年より高い
 日本海に低気圧

東海(名古屋地方気象台)
 8m/s(域内1か所以上)
 気温が平年より高い
 日本海で低気圧が発達

北陸(新潟地方気象台)
 10m/s
 前日より昇温
 日本海に低気圧

関東(東京管区気象台)
 8m/s
 前日より昇温
 日本海に低気圧


殆どの基準に、
日本海に低気圧があること、
またはそれが発達することが
入っている。

日本海に低気圧があることによって
南寄りの風が低気圧に吹き込み、
気温が上がることになる。

春は大陸の冬の冷たい高気圧が弱まり、
南の暖かい高気圧が次第に強まる。
その境目は次第に日本付近に北上してくるが、
低気圧は空気の寒暖の差で発達するため、
これらの高気圧の境で発生・発達する。
即ち、日本付近で発達する。
この低気圧が日本海を進むときに
春一番が吹くわけだ。


ちなみに、春一番の語源には諸説あるが、
安政6年3月(新暦2月)に、
現長崎県壱岐市の漁師が、
強風によって船が転覆し、
53人の死者を出して以降、
漁師らがこの強い南風を
「春一」または「春一番」と
呼ぶようになったのが
始まりと言われている。

春一番の語感は
キャンディーズの歌のお蔭か、
もうすぐ春だ、という明るさがあるが、
その実、
悲惨な史実が語源なのである。

また、春二番、春三番などという言葉は、
俗語としてはともかく、
気象用語としては存在しない。

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2018年2月19日 (月)

なだれ(雪崩)のはなし

少し前に、仙岩トンネル出入り口付近の
雪崩による通行止めがあった。


雪崩にはいくつかの分類法があり、
よく使われるのが
表層雪崩全層雪崩

表層雪崩は、
寒い時期に、大雪が降るなど、
古いしまった雪の上に新雪が積もった時
起こりやすい。

全層雪崩は、
春先に気温が上がるなど、
地面と積雪の間に滑り面ができて起こる。


他の分類としては、
雪崩の発生(始動)域の積雪が
水分を多く含む湿雪雪崩
水分をあまり含まない乾雪雪崩

発生の形で
点発生雪崩
面発生雪崩
分類がある。


これらを組み合わせて
「点発生乾雪表層雪崩」
のように表現する。

このように
3通りの分類の組み合わせで、
雪崩は8種類に分類される。

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2018年2月14日 (水)

三寒四温

ここのところ、テレビラジオで
「三寒四温」という言葉を何度か耳にした。

この言葉は
春の周期的変化を表す言葉としてよく使われているが
実は冬の様子を表す言葉だ。
しかも日本のではない。

気象庁の「予報用語」には、
冬期に3日間くらい寒い日が続き、
次の4日間くらい暖かく、
これが繰り返されること。
中国北部、朝鮮半島などに顕著な現象。

と説明されている。

私も昔、誤解していた。

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