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2018年1月11日 (木)

気圧のはなし

ときどき
何ヘクトパスカル(hPa)から高(低)気圧ですか
という質問を受ける。


高気圧低気圧気圧の数値では決まらない
周囲より気圧が高いところが高気圧
周囲より気圧が低いところが低気圧
だ。

高気圧は山の頂上に似ている。
山頂の標高がどんなに低かろうと、
ある地点からどちらかの方向に
少しでもずれれば標高が下がるような地点が頂上だ。
この標高を気圧に置き換えれば高気圧だ。

このように、高(低)気圧の基準は決まった数値ではないし、
もちろん 1013.25hPa でもない。


ところで、気圧の単位の「hPa」は、
圧力の単位の「Pa(パスカル)」の前に、
桁調整の接頭辞「h(ヘクト)」が付いたものだ。
「k(キロ)」が1000を表すように「h」は100を表す
hα(ヘクタール=ヘクト・アール)のhと同じ。

接頭辞の例として、身近な長さを見てみよう。
長さの基本単位は「m(メートル)」だが、
1000mを1km、
1/100mを1cm、
1/1000mを1mmと表すように、
接頭辞で桁を調整する。

同様に、圧力の基本単位は「Pa(パスカル)」だが、
100Paを1hPaと表す。
これにより、
かつてのmb(ミリバール)と同じ数値が使える。


気圧は気象台などの観測所で測定する。
これを現地気圧という。
しかし、天気図に表される気圧は現地気圧ではない。
もし、現地気圧をもとに等圧線を描いたら、
台風などは別として、
ほぼ等高線に沿った等圧線になってしまうだろう。
標高が高い所は、それだけで気圧が低いからだ。

そこで、観測された現地気圧は海面気圧換算される。
この換算を海面更正という。
その場所が海抜0mだったら何hPaになるかという値だ。
これが天気図に書き込まれ、
これをもとに等圧線が描かれ、
高気圧、低気圧、前線等が解析されて
天気図が完成する。
海面更正には、標高だけでなく気温も影響する。

標高の特に高いところでは、
海面更正がうまくいかず、
天気図に見かけ上の高気圧が現れたりすることもある。

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