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2017年10月20日 (金)

気温のはなし(その3)

今回は地上ではなく、上空の気温の話。
ちょっと難しいかも。


高層気象観測
で上空の気温を観測した成果を
グラフ化したものを状態曲線と呼ぶ。

上空10kmあたりまでの対流圏内では、
通常上に行くほど気温が下がるので、
高い山の上は寒い。

気温が下がる平均的な割合は、
1km当たり6.5℃で、
これを気温減率と呼ぶ。
登山などでは“6℃/km”で
概算することが多いようだ。

ここから先は、
「気象予報士試験」を受験されるような
中上級者向けの話。

上空ほど気温が下がる割合の限界は、
1km当たり約10℃。
これを乾燥断熱減率という。
それより急に下がる層は、
絶対不安定であるため基本的に存在できず、
日射が強い時の地表面付近以外にはない。

乾燥断熱減率になっている層の気温分布を
エマグラム(専用のグラフ用紙)に記入すると、
乾燥断熱線と平行になる。

対流圏内でも、
部分的に上に行くほど気温が上がる層が存在することがあり、
珍しくはない。
このような層を逆転層と呼ぶ。

放射霧が出るようなときの接地逆転層
前線に伴う前線性逆転層
高気圧に伴う沈降性逆転層がある。

対流圏では、
状態曲線は一般に左上がりだが、
逆転層では右上がりになる。

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