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2017年10月27日 (金)

水蒸気のはなし(その5)・相対湿度1

大気中の水蒸気量を表す指標の中で、
最も日常的に使われ、馴染みのあるのが相対湿度だろう。


通常は単に湿度と呼ばれることが多いが、
正式名称は相対湿度である。

名前のとおり、相対湿度は
“あるもの”相対的な値であって、
絶対的なものではない。

しかも、厄介なことに、
比率の基準である“あるもの”は、
気温によって変化するから話がややこしい。


この“あるもの”とは飽和水蒸気量である。
ある気温で空気が含むことのできる最大の水蒸気量が、
その気温に対する飽和水蒸気量だ。

飽和水蒸気量まで目いっぱい水蒸気を含んでいる状態飽和といい、
このとき、相対湿度が100%となる。
飽和状態の水蒸気量(水蒸気密度、または水蒸気圧)に比べて、
何%の水蒸気量が空気中に含まれているかの割合

相対湿度なのである。

式で書けば、

  相対湿度=(水蒸気密度/飽和水蒸気密度)×100(%)

または

  相対湿度=(水蒸気圧/飽和水蒸気圧)×100(%)


である。

そして、前述のとおり、“あるもの”の正体である
分母の『飽和水蒸気○○気温によって異なる

このため、
相対湿度は、含まれる水蒸気量が等しい空気であっても
気温が違えば異なる値となる、
あるいは、
水蒸気が増えたり減ったりしなくても、
気温を変化させれば相対湿度も変化することになる。


相対湿度は最も一般的な水蒸気量の指標だが、
気温とセットでないと空気中の水蒸気量を表すことができない
のが短所である。
相対湿度は、身近であるにもかかわらず、
正しく理解するのが案外難しい指標なのだ。

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