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2017年10月28日 (土)

水蒸気のはなし(その6)・相対湿度2

これから冬に向かう。

よく、『冬の空気は乾いている』といわれる。
これは正しい。
しかし、冬の相対湿度が必ずしも低いわけではない

例えば、私が住む秋田の各月の相対湿度の平年値は、
1月から順に、

 73%71%67%、 67%72%75%
 79%76%75%、 72%72%73% で、

一年中大きな変化はない。
即ち、冬の相対湿度が低いわけではない。
むしろ春(3月、4月)の方が相対湿度は低い。
それでも、実際、冬の方が空気は乾いている。
何故だろう。

前回書いたように、
気温が低いほど飽和水蒸気量は少ない
つまり相対湿度の計算式の分母が小さい。
分母が小さくても、相対湿度がほぼ同じになるためには、
分子である水蒸気量も分母に応じて小さくなくてはならない。
即ち、大気に含まれる水蒸気の絶対量が少ないことになる。

具体的に、いくつかの気温に対する飽和水蒸気量を
密度(1㎥当たりの質量(g))で表すと、

 36℃:41.7
 30℃:30.4
 20℃:17.3
  0℃:4.85

である。
つまり、同じ湿度100%でも、
気温0℃のときの水蒸気量は、
30℃のときの6分の1よりも少ない


結論を言えば、
冬の空気が乾いているのは
湿度が低いからではなく
気温が低いから(空気が水蒸気を少ししか含むことができないため)
である。




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