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2017年10月11日 (水)

長期予報(これも確率予報だよ! その1)

気象庁の確率を用いた予報は
降水確率予報だけではない。

1か月予報、3か月予報、暖候期予報、寒候期予報などの
長期予報も確率を用いた予報だ。

例えば、10月5日発表の「東北地方1か月予報」の気温予報は、
向こう1か月の平均気温が、
 平年より高い確率:30%
 平年並の確率  :40%
 平年より低い確率:30%
であり、確率表現で発表されている

なお、平年並みと、高い・低いとの境目は
過去30年の気温を順に並べ
1/3ずつになる境目の値である。

気象庁WEB

http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/longfcst/sankou/tohoku1.html …


 「予測資料の信頼性が大きい場合には
 10%以下や60%以上の確率を付けられるが、
 特定の階級を強調できない場合には
 30%、40%の確率しか付けられない

(一部略)とある。

上記の予報の場合、30%と40%しかない。
このような場合は、
向こう1か月はどう転ぶかわからない
という予報である。

全て33%で予報できれば、
本当にどう転ぶかわからない予報となるが、
10%刻みで予報するため、
合計を100%にするためには、
どこか1か所が
どうしても40%になってしまうのだ。

なので、40%のところを
強調すべきではない。


また、多くの場合、
「向こう1か月の平均気温は、平年並みか高い」
といったように、
確率の数値抜きに報道されており、
一般市民に“確定的予報と誤解されてしまっている。

例えば、上記の表現では、
向こう1か月の平均気温が
平年より低い可能性が
微塵も感じられない表現となっている
が、
この表現になる元の予報は、
高:40%、並:40%、低:20%で、
平年より低くなる確率が20%もあるのだ。

これでは予報内容が正しく伝わらず、
拙い報道と言わざるを得ない。

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