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2017年10月 9日 (月)

降水確率予報(その5)

前に、天気予報を完全に当てることができないからこその
確率予報だと書いた。

当然、天気予報の利用者としては
白黒はっきりしてくれ
と言いたいだろう。
当然である。

しかし、完全に当てる天気予報は
現在の手法、科学技術では
原理的に無理なのだから仕方がない。

 原理的に無理とは、
 天気予報の出発点である観測値には必ず誤差が含まれる、
 計算中に四捨五入等の操作も行われる、
 コンピューターの性能により、計算量に限界がある、
 そもそも気象現象にはカオス(混沌)的性質がある、
 人間活動による発熱やその他の変動要因があるなど、
 誤差要因がいくらでもあり、
 それらを完全に取り除くことはが不可能ということだ。


「白黒はっきりしない確率予報は役に立たない」
と思っている人も多いと思うが、
ちょっと待って欲しい。

エリアが広いことで
白黒をはっきりさせられない天気予報になっているなら、
エリアの細分化で解決できる。

気象庁の予報区はエリアが広いが、
民間の気象会社
の予報なら
ピンポイントの予報”もある。
民間予報の利用も検討していただきたい。

更に、白黒はっきりしない確率予報ならではの利用法がある。
気象庁の確率予報の検証例で示したように、
降水確率の予報確率と、
実際に1mm以上の降水があった割合とは、
かなりしっかりと合致している。
これを用いて
雨対策を施すか施さないか判断することによって
コストダウンができるのだ。

雨対策をせずに雨に降られて発生する損害額(ロス)
雨対策の必要経費(コスト)がわかれば、
降水確率によって、
対策をした方が得かしない方が得か
計算できるのである。

ロスが大きい人にとっては、

確率予報は上手に利用すべきもの
なのだ。
この理論は「コストロスモデル」と呼ばれ、
事例が気象庁のウェブサイト

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/explain/cost_loss.html

… にも掲載されている。

理屈を理解し、
会社経営者等が自分で適用できるに越したことはないが、
理解できなくても大丈夫。

餅は餅屋

私が代表を務める気象会社、
ウェザープランニングにご用命いただければ
コンサルティングさせていただく。

実は、社名の“プランニング”は、
気象予測に基づいて、
企業等の様々な活動を
計画(プランニング)する、
というところからきている。

会社の宣伝になってしまった。

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