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2017年9月 7日 (木)

天気の話(その3)

少し話が逸れるが、
気象情報番組で「晴れ間が広がる」という言葉をよく聞く。
気象庁の用語の説明を見ると、
雲の多い状態の中で、雲のすき間が多くなってくること
(備考)予報用語としては「しだいに晴れてくる」を用いる。”
とある。
いってみれば「曇後晴」のようなときに使うべき言葉だ。
ところが、気象情報番組内では、
「晴」の言い換えとして使われてしまっていることがとても多い。
ちなみに、
気象庁の用語の説明で「晴れ間」は、
“利用者にとって価値があると判断される場合
ぐずついた天気の期間中など)に限って用いる。
また夜間には用いない。”
とある。
そもそも「晴れ間」は、
ぐずついた天気のときに使われるべき用語
なので、
その意味でも「晴」の言い換えとして使うのは不適切である。

気象情報番組で「雲が広がる」という言葉もよく聞く。
「曇」の言い換えのようだ
ところが、気象庁の用語の解説には、
「雲が(を)増す」という言い方は
“「雲が多くなる」「雲が広がる」と言い換える”
となっている。
つまり「雲が広がる」は、雲が増える変化を表す言葉なのである。
従って「雲が広がる」は、
雲が増えていく“変化”を解説するときに使うべき言葉で、
天気予報の「曇」(雲量9以上に雲が広がってしまっている状態)
を表すのに使うのは不適切
である。

「晴」にしても「曇」にしても、
これほど単純明快な予報用語がなぜ言い換えられているのか
しかも不適切に言い換えられているのか私にはわからない。
この点は是非改善して欲しいところで、
ウエザーキャスターや番組関係者の皆さん、
原稿を作成している気象会社の皆さん、
ウエザーキャスター等の養成機関の皆さん、
どうか改善をお願いします

気象報道において、
「バケツをひっくり返したように降る雨」などは、
かなり厳密に気象庁の用語の解説どおりに使用されているようだが、
天気表現だけは、
なぜか(しかも不適切に)言い換えられている。
気象は防災と直結するだけに、
極力決められたとおりに用語を使うべきだと思う。
そもそも、気象庁の予報用語は、
マスコミの意見も取り入れて作られている
のだから。

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