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2017年9月

2017年9月27日 (水)

二十四節気と気象報道

気象報道によく出てくるものに
二十四節気にじゅうしせっき)がある。
「啓蟄」とか「大寒」とかいうあれだ。

元は中国の暦に関連して発生したもので、
日本のものではないし、

ましてや、気候的意味、
例えば、啓蟄大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ
といった、節気に当てはめられた意味が
南北に長い日本の全域に当てはまるはずもない


二十四節気は暦に関連しているものなので、

基本的には天文起源であって、
気象起源ではない

洋の東西を問わず、太陽の運行に基づいて

春分(太陽が地球の赤道面を南から北に横切る(春分点を通過する)瞬間が属する日)
夏至(太陽が地球の赤道面から北側に最も離れる点を通過する瞬間が属する日)
秋分(太陽が地球の赤道面を北から南に横切る(秋分点を通過する)瞬間が属する日)
冬至(太陽が地球の赤道面から南側に最も離れる点を通過する瞬間が属する日)

が決められ、
それらの真ん中が立夏立秋立冬立春とされた。

以下同様に、
これらを三等分した日に
各節気の名前を当てはめたのが二十四節気なのだ。

残念ながら、気象的季節とは全く無関係の決め方なのである。


二十四節気は、
太陰太陽暦には必要不可欠だった素晴らしい文化遺産で、
暦や季節ニュースの中などで残していくべきものだとは思うが、

前述の意味で、
天気予報や気象情報、予報解説などの
“気象報道”に持ち込むことにはあまり意味がない
と個人的には思っている。

もっとも、季節ニュースと気象報道の境目ははっきりしないのだけれどね。

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2017年9月23日 (土)

予報用語(その4)

気象情報における地域名は、

北日本北海道、東北
東日本関東甲信、北陸、東海
西日本近畿、中国、四国、九州
南西諸島九州南端から台湾の間の弧状列島の総称
 (種子島、屋久島は地方予報区としては九州南部地方に含まれる。)

である。

JRやNTTと違って、
東北地方は東日本ではなく北日本なので、
解説を聞くときは要注意である。


時間帯と地域名に関する予報用語の一部を記事にしたが、
予報用語は、これまでの記事にもいくつか出てきたように、
他にもたくさんある。
そして、天気予報や解説、注意報等、気象情報でで使われる用語は、
日常の言葉とは異なる意味を持つものも少なくない
これを知らないことで情報を誤解することは、
残念だし、もったいないし、損だ。


予報用語は、
気象庁のウェブ
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/mokuji.html
に掲載されているので、
是非とも参考に
して欲しい。

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2017年9月22日 (金)

予報用語(その3)

3時間刻みの時間帯を表す用語が出来たため、
府県天気予報(今日・明日)の予報では殆ど使われなくなった用語に
一時」と「時々」があるが、
週間予報ではまだまだ重要な用語だ。

しかし、意味がわかりにくく、
正しい意味を理解している人は少ないだろう。

一時
 “現象が連続的に起こり、
  その現象の発現期間が予報期間の1/4未満のとき
。”
時々
 “現象が断続的に起こり、
  その現象の発現期間の合計時間が予報期間の1/2未満のとき
。”

の意味である。
「連続的」「断続的」がわかりにくいので、
取りあえず1/4、1/2だけ覚えれば十分だろう。

ちなみに、

 連続的は“現象の切れ間がおよそ1時間未満
 断続的は“現象の切れ間がおよそ1時間以上

の意味である。

このため、現象の発現期間の合計時間が予報期間の1/4未満であっても
現象の切れ間が1時間以上あると予想される場合は時々」が適用される。

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2017年9月21日 (木)

予報用語(その2)

3時間刻みの時間帯の名称の他に、
時間帯に関連してしばしは聞かれる用語に、
「朝晩」と「朝夕」がある。

朝晩は、
  0時頃から9時頃までと、18時頃から24時頃まで
 =(今日の)「朝」まで+(今日の)「夜」。
朝夕は、
  0時頃から9時頃までと、15時頃から18時頃まで
 =(今日の)「朝」まで+「夕方」。

明日の予報で使われることがある用語だ。


」という用語は要注意。

注意報等で用いられるときは
 18時頃から翌日の午前6時頃までの意味だが、
府県天気予報(今日・明日の天気予報)では
 18~24時の意味で、24時過ぎは入らない

従って、天気予報で「今夜は」と言った場合は、
今日一杯(24時まで)の予報になる。
この場合の「今夜」は、
夕方(17時)発表の予報で「今日」の代わりに使われている。

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2017年9月20日 (水)

予報用語(その1)

投稿に少し間が空いてしまった。

天気」の話をしているうちに
予報用語」の話になってしまったので、
そちらの話題ににシフトしよう。

一日の時間細分の予報用語がある。

1日は3時間毎に分けられ、
各時間帯には

0~ 3時未明
3~ 6時明け方
6~ 9時
9~12時昼前
12~15時昼過ぎ
15~18時夕方
18~21時夜のはじめ頃
21~24時夜遅く

という名前がついている。

9時10分が「昼過ぎ」、
21時10分が「夜遅く」
と言われてもピンとこないが、
天気予報や気象情報の文章では
必ずこの時間帯の意味で使われている
ので、
是非とも覚えておくべき予報用語のひとつである。

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2017年9月 7日 (木)

天気の話(その3)

少し話が逸れるが、
気象情報番組で「晴れ間が広がる」という言葉をよく聞く。
気象庁の用語の説明を見ると、
雲の多い状態の中で、雲のすき間が多くなってくること
(備考)予報用語としては「しだいに晴れてくる」を用いる。”
とある。
いってみれば「曇後晴」のようなときに使うべき言葉だ。
ところが、気象情報番組内では、
「晴」の言い換えとして使われてしまっていることがとても多い。
ちなみに、
気象庁の用語の説明で「晴れ間」は、
“利用者にとって価値があると判断される場合
ぐずついた天気の期間中など)に限って用いる。
また夜間には用いない。”
とある。
そもそも「晴れ間」は、
ぐずついた天気のときに使われるべき用語
なので、
その意味でも「晴」の言い換えとして使うのは不適切である。

気象情報番組で「雲が広がる」という言葉もよく聞く。
「曇」の言い換えのようだ
ところが、気象庁の用語の解説には、
「雲が(を)増す」という言い方は
“「雲が多くなる」「雲が広がる」と言い換える”
となっている。
つまり「雲が広がる」は、雲が増える変化を表す言葉なのである。
従って「雲が広がる」は、
雲が増えていく“変化”を解説するときに使うべき言葉で、
天気予報の「曇」(雲量9以上に雲が広がってしまっている状態)
を表すのに使うのは不適切
である。

「晴」にしても「曇」にしても、
これほど単純明快な予報用語がなぜ言い換えられているのか
しかも不適切に言い換えられているのか私にはわからない。
この点は是非改善して欲しいところで、
ウエザーキャスターや番組関係者の皆さん、
原稿を作成している気象会社の皆さん、
ウエザーキャスター等の養成機関の皆さん、
どうか改善をお願いします

気象報道において、
「バケツをひっくり返したように降る雨」などは、
かなり厳密に気象庁の用語の解説どおりに使用されているようだが、
天気表現だけは、
なぜか(しかも不適切に)言い換えられている。
気象は防災と直結するだけに、
極力決められたとおりに用語を使うべきだと思う。
そもそも、気象庁の予報用語は、
マスコミの意見も取り入れて作られている
のだから。

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2017年9月 6日 (水)

天気の話(その2)

に関する大気現象は、
雷鳴
電光(雷放電による発光現象)、
雷電(電光が見え、雷鳴が聞こえる)
の3つである。
観測時前10分以内に
雷電あるいは雷鳴のある
場合の天気が「」であり、
他の天気に優先する。
電光だけの場合は天気を雷としない

煙霧砂じんあらし高い地ふぶき天気は、、
該当する「大気現象」が起こっていて、
かつ視程が1km未満のときなどに適用される。
例えば、「大気現象」の煙霧や黄砂などがあり、
視程が1km未満なら天気は「煙霧」となるが、
1km以上なら「曇」や「晴」
などになる。

雷関係や降水関係などの大気現象がなく、
霧や煙霧など視程を1km未満にするような大気現象も起こっていないと、
前述のとおり雲量によって「快晴」「」「薄曇」「」の中から
(国内式)天気を選ぶことになる。

「快晴」「晴」「薄曇」「曇」は、
観測成果としての天気を表す用語だ。
天気予報の場合には(少なくとも気象台発表の予報では)
「快晴」と「薄曇」という用語は使われない
快晴が予想される場合はと予報される
薄曇」のときは地物の影ができることが多いため、
これも予報ではと予報される

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2017年9月 5日 (火)

天気の話(その1)

降水の話から「天気」の話に移ろう。
降水関連の天気は降水シリーズで書いたので、
ここではそれ以外の天気について述べることにする。

国内式天気15種類天気には優先順位がある。
優先順位の高い順に、
ひょうあられみぞれ霧雨
高い地ふぶき砂じんあらし煙霧
薄曇快晴
である。
該当する天気が同時に複数選べる場合は、
この優先順位に従って「天気」が決められる。

(有人の気象台においての)天気
観測時における
大気現象
視程
雲量
3つの要素をもとに決められている

大気現象について
 大気現象は50種類近くあり、
 いちいち解説していると大変なので、
 ブログの中で必要に応じてその都度取り上げたい。

視程について
 視程は、簡単に言えば見通し距離だ。
 視程は、
 “昼間の視程は、
 その方向の空を背景として黒ずんだ目標を
 肉眼で認められる最大距離であり、
 夜間の視程は、
 昼間と同じ明るさにしたと仮定した場合に、
 目標を認めることのできる最大距離である。
 目標を認めるとは、
 目標の存在を確認できるだけでなく
 目標の形まで識別できることをいう。

 と定められている。

 恥ずかしい話であるが、
 気象台に勤務していた頃、
 「夜間の仮定って、目視観測時にどうやって確かめるんだろう」とか
 「目標の大きさはどうでもいいのか」とか、
 いろいろな疑問を解決できないまま観測に当たっていた。うーん。
 ま、いずれ、視程はそういう定義で目視観測されている。

雲量について
 雲量とは
 “雲に覆われた部分の全天空に対する見かけの割合
 である。
 「雲量」はあくまで“見かけの割合”であって、
 雲の種類や厚さ、空が透けて見えるような雲かどうかなどは一切関係ない。
 「快晴」は雲量が1以下の場合の天気、
 「」は雲量が2以上8以下の場合の天気である。
 空の8割が雲に覆われていても、
 それは「曇」ではなく「晴」なのだ。
 「空の8割が雲に覆われていても晴?、それはどう考えても曇でしょ」
 と言われても、気象庁でそう定めているのだから仕方ない。
 気象用語を正しく知っていないと、
 当たっている予報も外れと感じてしまうことになる

 雲量の観測は、雲形別にも行われている。
 雲量9以上の場合で、
 見かけ上の最多雲量が、
 巻雲・巻積雲・巻層雲およびこれらの組み合わせ
 
による場合の天気は「薄曇」、
 その他の雲による場合の天気を「」という。
 ちなみに、巻雲巻積雲巻層雲上層雲に分類される、
 いわゆる「薄雲(うすぐも)」である。

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