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2017年8月10日 (木)

風のはなし(その2)

風速とは、単位時間に大気が移動した距離で、
単位は「m/s(メートル毎秒)」。
「毎秒○m」でもよい。
誤解される恐れのないときは「m」でもよい。
(「風速5m」など。)

観測はm/s単位なのに、
気象機関間のデータ交換(通報)はなぜかノット単位。

ちなみに、1ノット=1海里/時
1海里は緯度1分(1度の1/60)に相当する距離(1852m)。
つまり緯度1度=60海里
なるほど、地球上を大きく移動するときには便利そうだ。
それで航海・航空業界は国際単位系(メートル法)に移行しないのか?。
それとも、移行によって勘違いなどによる危険が生じるのを避けているのか?。
誰か教えて。

単に風速といえば平均風速のことを表し、
観測時刻前10分間の平均の風速である。
瞬間風速は、本当の瞬間ではなく、
過去3秒間の平均の風速をいう。

ところで、空気の流れは、
大きく層流乱流に分けられる。
煙草の煙は初めスーッと直線的に上がり、
その後形が乱れる。
前者が層流で、後者が乱流だ。

風も同様で、
地上付近では殆どの場合乱流である。
この乱れによる瞬間風速の変動を風の息ガスト)という。
大気の状態が不安定な時などは風の息が強く
即ち、瞬間風速の変動が結構激しくなる。

平均風速と、瞬間風速(最大)との比突風率という。
通常1.5~2.0程度だが、3を超えることもある。
統計的な平均は1.6である。

ある期間での
(平均)風速の最大が最大風速
瞬間風速の最大が最大瞬間風速
後者の“最大”を略しても意味は通じるが、
“瞬間”を略すと意味が変わってしまう
“原付自転車”の“原付”を略すと“自転車”になってしまい、
意味が変わってしまうのと同じでやってはいけない。
報道でも散見されるのは残念。


ここからは、気象予報士試験受験者のためのアドバイス

(風の話ではなくなるが、海里とノットに関連して)

天気図上の緯度10度の幅(約1100km=600海里)を基準
デバイダや定規で測った天気図上の距離から、
比例計算で実距離を求めたり、
速度を求めたりする基本的技術がある。
最近は、距離をkmでなく海里で、
速度を時速でなくノットで答えさせる問題も増えてきた。
(平成27年度 第2回 実技1 問3(3)など)
このような問題では、
距離の読み取りをkm単位でなく、
はじめから海里単位で行い
1ノット=1海里/時
の関係を使って、
kmへの換算をすることなく
直接ノット単位の速度を計算した方が
圧倒的に簡単で速い。

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